ネットワーキングスタートアップのナイルが1億7,500万ドルを調達し、シスコに挑む

Networking startup Nile raises $175 million to challenge Cisco

8月1日(ANBLE)- 無線通信ネットワークのスタートアップ企業Nileは、元Cisco Systemsの重役であるジョン・チェンバーズとパンカージ・パテルが共同設立した企業で、Ciscoとの競争を目指すための資金調達として1億7500万ドルを調達しました。

今回のラウンドは、March Capitalとサウジアラビアの主権ファンドであるSanabil Investmentsが共同リードし、サウジアラビアの通信会社であるSaudi Telecom Company(7010.SE)とLiberty Global(LBTYA.O)のベンチャーキャピタル部門など、法人投資家も参加しました。

Nileは、以前に1億2500万ドルを調達していますが、評価額は開示されていません。ただし、PitchBookのデータによれば、2020年の時点で同社の評価額は3億9500万ドルと推定されています。

Nileは、セキュアな有線および無線製品に特化したネットワークサービス(NaaS)の提供を行っており、企業Wi-Fiの構築において、Cisco、Juniper Networks(JNPR.N)、Hewlett Packard EnterpriseのAruba Wirelessなどが主導してきました。マイルは、そのような主要プレーヤーに対して選択肢を提供することを目指しています。

Nileの技術が昨年5月に利用可能になって以来、同社はStanford UniversityやスタートアップのCartaなどの顧客を獲得しています。

Nileの最高経営責任者であるパンカージ・パテルは、同社がネットワークにおいて使いやすさと低コスト、高度なセキュリティ機能を提供することで、既存の主要企業に対抗できると述べています。

Nileのサービスのみの提供は、各ロケーションでクライアントに30%から50%のコスト削減をもたらす可能性があります。これは消費ベースのモデルであるため、ユーザーは機器の前払い料金やメンテナンス費用を支払う必要がないためです。

「私たちは顧客が本当に目に見えない何かを求めていると考えています。それは利便性と信頼性、シンプルさのレベルです。それが私たちが実現したことです」とパテルはANBLEに語りました。

現在185人の従業員を抱える同社は、今後営業およびマーケティングチームを拡大し、500人から5,000人の中規模企業をターゲットにしていく予定です。

「私たちの目標はグローバル展開であり、そのために今回の投資でパートナーとなった企業は非常に良い選択だと思います」と、投資を主導したMarch Capitalのマネージングパートナーであるスーマント・マンダルは述べました。